令和3年度

令和3年度卒業証書授与式

3月に入り、寒さの厳しかった冬の日も終わりを告げ、温かい春の日が増えてきました。

本日、3月19日(土)。14名の児童が本校を卒業いたしました。

 

今年度の卒業生は、とにかく明るく、人の為に行動できるすばらしい子たちでした。

在校生は、そんな卒業生を慕い、コロナ禍という厳しい日々の中でも、卒業生のおかげで様々な行事・場面を楽しく過ごすことができました。本日は、「まん延防止等重点措置期間」ということもあり、卒業式には出席できませんでしたが、きっと卒業をお祝いしていることだと思います。

 

朝、先に登校してきた人が、教室前の廊下や階段で、友達を拍手で出迎えていました。

「無理矢理テンションを上げて、さびしい気持ちをごまかしているんだ」と話す子もいました。

きっと、それぞれの思いがあったことだとだと思います。

しかし、そこは6年生。卒業式前の学活で、気持ちを切り替え、卒業式に臨む姿勢になっていました。

卒業式には、緊張感を持ちながらも、落ち着いた堂々とした態度で臨んでいました。

卒業生の言葉では、途中言葉の詰まる場面もありましたが、自分たちの気持ちを素直に発表することができました。

「全力」「未来に羽ばたく」をスローガンに、この1年を過ごしてきた卒業生。

きっと、4月からも新たなステージで活躍してくれることだと思います。

そんな卒業生を職員一同、応援し祝福します。

 

最後になりますが、お忙しい折りにもかかわらず、会場にお越しいただきました保護者の皆様には心から感謝申し上げます。

 

 

【式辞】

日ごとに春の兆しが感じられますが、そんな自然界の移ろいとは裏腹に、人間社会では今なお、新型コロナウィルスの影響や、国際社会で起こっている戦争など、日本や世界全体でも先の見えない不安な状態が続いています。

 そんな状況の中でも、こうして保護者の皆様方のご臨席を賜り、卒業証書授与式を挙行できますこと、心より感謝申し上げます。

 

 本日卒業する十四名の皆さん、今日は旅立ちの日です。今まで小学校の先頭に立ってがんばってきた皆さん、卒業おめでとう!。先ほど手渡した卒業証書は、あなたたち一人ひとりの努力の積み重ねを証明するものです。たくさんの思い出と共に、皆さんを支えてくれた家族や先生方、地域の方々など、多くの人達の愛情が込められている価値ある証書です。そのことを忘れず、周りの人に対する感謝の気持ちを持ってほしいと思います。

 

 時間短縮の卒業式ではありますが、私から皆さんへのはなむけとして一つ、「人の幸せ」についてお話をします。人間には幸せな人と不幸な人がいるようです。みんな幸せな人になりたいはずなのに、どうして差が出てしまうのでしょう。実は幸せと不幸は運だけで決まるものではありません。 

 例えばこんな話があります。二人の靴屋さんが外国へ靴を売りに行きました。着いてみると、その国の人は誰も靴を履いていません。それを見た靴屋の一人は、「この国は誰も靴を履いていないから、この国では靴は売れない。残念だな」と言い、もう1人の靴屋は「この国は誰も靴を履いていないから、たくさん靴が売れる、ラッキーだな」と言いました。そうです。やる前からすでに、人は幸せを感じる人と不幸を感じる人に分かれてしまうことがあります。現状をマイナスの方向で捉えるかプラスの方向に捉えられるかで、人の幸せは大きく変わってしまうのです。皆さんも、4月から中学生になります。「勉強が難しくなるから心配」とか「新しい友だちが作れるか心配」「部活で先輩との関係が心配」という心の使い方をしている人はいませんか?それよりは、「もっとたくさんのことを知ることができるから勉強が楽しみ」「新しい友だちが増えるから楽しみ」といった心の使い方をすることをお勧めします。幸せになるかどうかは考え方一つで変えることもできます。どうか、ドキドキした不安をワクワクする期待に、新たなスタートのエネルギーに変えて挑戦していって下さい。

 

 終わりになりますが、今日の日を心待ちにしておられた保護者の皆様、お子様のご卒業を心よりお祝い申し上げます。本校のリーダーとして活躍した自慢の子ども達も、新しいステップへと向かいます。今まで以上に我が子を信じ、更なる成長を温かく見守り、励ましていただきますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 

     令和四年三月一九日

                               猿払村立鬼志別小学校

                                               校長 佐々木 康

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